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社内SEへの転職
社内SEへの転職。AI時代に事業会社が本当に欲しいIT担当とは
SIerやSESから社内SEに移るなら、「作れる」より「現場の仕事が分かる」が武器になります。外に頼んだシステムが現場で使われなかった元役員の経験と、IPAの最新調査から、事業会社が欲しい社内SEの姿と、職務経歴書に書く1行、相談先の選び方をまとめました。
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SIerやSESから社内SEに移るなら、武器になるのは「作れること」より「現場の仕事が分かること」です。事業会社が社内SEに求めているのは、システムを作ること自体ではなく、現場の仕事が楽になったかどうかだからです。私は年商1億円の会社を7年で年商20億円まで育てた元役員で、ITやAIを外に頼む「発注する側」でした。そこで見た「使われないシステム」の話と、IPAの最新の調査から、事業会社が本当に欲しい社内SEの姿をまとめます。
事業会社の中には、ITが分かる人が足りない
IPAの調査では、日本でITの仕事をしている人の73.6%はIT企業に所属しています。アメリカは35.1%です。日本では、ITが分かる人の多くが「作る側の会社」にいて、「使う側の会社」の中には少ないということです。
その結果、事業会社の側では人が足りていません。IPAの「DX動向2026」の速報では、DX(デジタルで仕事のやり方を変えること)を進める人材が「不足している」と答えた企業は85.5%でした。

同じ調査では、企業がAIを使っている用途は「要約・翻訳・校正」が82.5%と最も多い一方で、「売上や利益が向上した」と答えた企業は3.9%にとどまりました。AIを入れること自体は進んでいても、それを現場の成果につなげられる人が足りていない、ということです。
SIer・SESと社内SEは、ゴールが違う
社内SEに移るときに一番大きく変わるのは、「何がゴールか」です。

SIerやSESでは、契約と納期を守ることがゴールになりやすい仕事です。社内SEでは、作ったものが現場で使われて、誰かの作業が減ったかどうかがゴールになります。作るのが上手な人ほど、ここで戸惑うことがあります。
なお、SIer・SES・社内SEには公的な定義はありません。上の図は、一般的な傾向として整理したものです。
発注する側で見た「使われないシステム」
なぜ「現場が分かること」がそこまで大事なのか。私は発注する側で、その反対を何度も見てきました。
だからこそ、事業会社の中で「現場の仕事が分かって、ITもAIも使える人」は強いのです。社内SEは、まさにその立場にいます。
AI時代に強い社内SEがやっている3つ

- 現場で「何に何分かかっているか」を聞く:「何を作ってほしいか」ではなく、「その作業を週に何回、1回何分やっているか」を聞きます。作るものは、その数字から決めます
- 小さく作って、使われたかを測る:全部を作り込む前に、1つの作業で試します。試す前と後の時間を比べて、減っていれば広げます
- AIを使うルールを先に決める:入れてはいけない情報、最後に確かめる人を決めてから広げます。IPAのデジタルスキル標準も、2026年4月の改訂でAIの導入・運用やAIガバナンス(安全に使うための決まり)のスキルを加えています
この3つは、私がAI導入の手伝いでいつも最初にやる順番と同じです。くわしくは中小企業のAI導入は何から始める?に書きました。
職務経歴書に、この1行を足す
社内SEに応募するときは、「何を作ったか」の横に「誰の作業が、どれだけ減ったか」を1行足してください。採用する側から見ると、この1行がある人は、入社したあとの姿が想像できます。
(部署・お客さん)の(作業の名前)を、(使った仕組み・ツール)で、週( )時間 → 週( )時間に減らした。 例:営業部の見積書づくりを、入力フォームと自動計算で、週6時間 → 週1時間に減らした。
数字がすぐに出てこなければ、今の現場で1つだけ測ってみてください。それ自体が、社内SEの仕事の練習になります。
社内SEへの転職は、どこに相談するか
ITエンジニアの経験がある人は、社内SEに特化した転職エージェントを使うと、求人を探す手間が減ります。社内SE転職ナビは、社内SE・自社開発・情報システムの求人に特化したサービスで、公式サイトには保有求人10,000件以上、約7割が非公開求人と書かれています(2026-10-04確認)。
一方で、同じ公式サイトには、求人は即戦力を求めるものが多く、実務経験がないと「ご紹介の可能性は低くなります」とも書かれています。IT職そのものが未経験の人は、まず未経験から入れるIT職(ヘルプデスクや運用など)を経験してから社内SEを目指す道もあります。20代なら、20代のはじめての転職は誰に相談する?も参考にしてください。
「自分は社内SEに向いているのか」から一緒に考えてほしい人は、記事の最後の、個人の転職エージェントへの相談窓口も使えます。
今週やることは3つだけ
| いつ | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 今日 | 今の仕事で「誰かの作業を減らした」経験を1つ思い出して、上の1行に書く | 15分 |
| 3日以内 | 社内SEに特化したエージェントか、個人の転職エージェントに、話を聞く予約をする | 5分 |
| 1週間以内 | 面談で「この1行」を見せて、どんな会社なら生きるかを聞く | 面談1時間 |
よくある質問
Q. 社内SEは年収が下がる?
一概には言えません。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、情報システムの運用・管理に近い職業の年収は609.8万円、受託開発のシステムエンジニアは578.5万円と出ています(令和7年度)。ただし、これは職業ごとの数字で、社内SEだけを集計したものではありません。会社や役割によって大きく違うので、面談で個別に確かめてください。
Q. 未経験でも社内SEになれる?
なれないわけではありませんが、求人の多くは経験者向けです。社内SE転職ナビの公式サイトにも、実務経験がないと紹介の可能性が低くなると書かれています。まず未経験から入れるIT職で経験を積む道も考えてください。
Q. 社内SEは「ラク」って本当?
ラクかどうかは会社によります。納期に追われることが減る一方で、現場の声を聞いて、使われるところまで面倒を見る仕事が増えます。人と話すのが苦にならない人ほど、向いている仕事です。
まとめ
- 事業会社の中には、ITが分かる人がまだ少ない。社内SEを求める会社は多い
- 社内SEのゴールは「作ること」ではなく「使われて、作業が減ること」
- 職務経歴書に「誰の作業がどれだけ減ったか」の1行を足して、相談先に見せる
次の一歩:今日、上の1行を書いてみてください。書けたら、それを持って相談するだけで、話が一気に具体的になります。
出典・参考
- DX動向2026 速報(IPA、2026年7月16日)(確認日:2026-10-04)
- DX白書2023 追加データ(IPA)(確認日:2026-10-04)
- デジタルスキル標準 ver.2.0 改訂(IPA、2026年4月16日)(確認日:2026-10-04)
- 職業情報提供サイト job tag:運用・管理(IT)(厚生労働省)(確認日:2026-10-04)
- 職業情報提供サイト job tag:システムエンジニア(受託開発)(厚生労働省)(確認日:2026-10-04)
- 社内SE転職ナビ 公式サイト(アイムファクトリー株式会社)(確認日:2026-10-04)
- 社内SE転職ナビ よくある質問(アイムファクトリー株式会社)(確認日:2026-10-04)
紹介したもの
社内SE転職ナビ
社内SE・自社開発・情報システムの求人に特化した転職支援。求人は即戦力向けが多く、ITエンジニアの経験がある人が使いやすい。社内SE専門のコンサルタントが、書類の添削・面接対策まで手伝う。面談は電話・WEBのほか、東京23区内・大阪市内なら出張面談も
利用は無料。運営はアイムファクトリー株式会社(有料職業紹介 13-ユ-303606)。保有求人は10,000件以上・約7割が非公開と記載(公式サイトで2026-10-04確認)
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