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書類と面接の通し方

書類と面接で落ちる人へ。採用する側が知りたい「入社後の姿」の伝え方

中途採用で会社が見ているのは「経験」です。ただ、経験を並べるだけでは伝わりません。厚生労働省の最新の転職者実態調査と、採用で面談をする側だった元役員の経験から、職務経歴書の3段の書き方、面接で用意する3つの答え、人事目線で見てもらえる相談先をまとめました。

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書類や面接で落ち続けるとき、足りないのは経験ではなく、経験の「伝え方」であることが多いです。中途採用で会社が見ているのは、あなたが入社したあとに何を任せられるか。そこまで言葉にしてある応募者は、思ったより少ないからです。私は年商1億円の会社を7年で年商20億円まで育てた元役員で、採用では面談をする側です。この記事では、厚生労働省が2026年9月に公表した最新の調査と、面談をする側で見てきたことから、書類と面接の通し方をまとめます。

中途採用で、会社が見ているのは「経験」

厚生労働省の「令和7年 転職者実態調査」(2026年9月25日公表)では、会社が転職者を採った理由を職種ごとに聞いています。専門・技術職では「経験を活かし即戦力になるから」が64.1%、管理職では60.7%で、どちらも最も多い理由でした。

中途採用で会社が見ているのは経験:即戦力になるから64.1%・60.7%、賃金を決めるとき最も重視した要素で最も多いのは経験・能力・知識38.4%
中途採用で会社が見ているのは経験:即戦力になるから64.1%・60.7%、賃金を決めるとき最も重視した要素で最も多いのは経験・能力・知識38.4%

お金の決め方も同じです。転職者の賃金を決めるときに最も重視した要素は、「これまでの経験・能力・知識」が38.4%で最も多くなっています。年齢や前の会社の給料より、何ができるかで決まる、ということです。

一方で、事務・販売・サービスなどの職種では、採用の理由は「辞めた人の補充のため」が最も多く、次が「即戦力になるから」でした。こちらは「抜けた穴を、早く埋めてくれる人か」が見られています。どちらにしても、会社が知りたいのは「入社したあと、何を任せられるか」です。

経歴は「やった仕事」で終わらせない

ところが、多くの職務経歴書は「やった仕事」で止まっています。「営業事務を5年担当」「受注・請求業務」。間違いではありませんが、読む人は「で、うちでは何を任せられるのか」を自分で想像しなければなりません。

書類を読む人は、一人ひとりの経歴をじっくり想像する時間がありません。想像を任された経歴書は、それだけで後回しになります。だから、3段で書きます。

経歴は3段で書く:やった仕事、数字、次の会社でできること
経歴は3段で書く:やった仕事、数字、次の会社でできること
  1. やった仕事:何を、どれくらいの期間やったか
  2. 数字:件数・金額・人数・時間など、比べられる数字を1つ
  3. 次の会社でできること:入社した月から、何を任せてもらえるか

3つ目がいちばん大事で、いちばん書かれていません。「御社でも同じように」とぼかさずに、「入社した月から受注処理を任せてもらえる」のように、相手の仕事の言葉で書きます。

職務経歴書の1行を3段で書き直す(コピーして使えます)
(やった仕事)を(期間)担当。(数字:件数・金額・時間など)。
→ 入社後は、(相手の会社の仕事の名前)を(いつから)任せていただけます。
例:受注の入力と請求書の作成を5年担当。月120件を一人で処理し、入力ミスは月1件以下。
→ 入社後は、受注から請求までの処理を、入社した月から任せていただけます。

数字は、思い出せる範囲で構いません。正確な数字が分からなければ「月100件ほど」と書き、面接で聞かれたら「だいたいの数字です」と言えば十分です。ないものを作るのは、いちばんやってはいけないことです。

AIに手伝ってもらうときの頼み方

3段のうち「次の会社でできること」は、求人票と見比べないと書けません。ここはAIに下書きを手伝ってもらうと早くなります。ただし、AIは書いていない実績を足してしまうことがあるので、最後の条件は外さないでください。

AIに職務経歴を3段に直してもらう頼み方
次の「私の経歴」を、応募先の求人に合わせて、職務経歴書の3段(やった仕事/数字/入社後にできること)に書き直してください。

・私の経歴:【やった仕事・期間・覚えている数字を箇条書き】
・応募先の求人票:【仕事内容と求める経験の部分を貼る】

条件
・1つの経験につき3行以内
・「入社後にできること」は、求人票に出てくる仕事の言葉を使う
・私が書いた事実と数字以外は足さない。足りないところは【要確認】と書く

面接の前に用意する答えは、3つだけ

面接の質問はいろいろありますが、聞かれていることは、ほとんどこの3つに集まります。

面接の前に用意する答えは3つ:何ができるか、なぜここを選んだか、何を確かめたいか
面接の前に用意する答えは3つ:何ができるか、なぜここを選んだか、何を確かめたいか

1. 何ができるか

経歴書の3段目を、口で言えるようにしておきます。「前の会社では〜をしていました」で止めず、「御社では、入社した月から〜を任せていただけます」まで言い切ります。

2. なぜここを選んだか

志望動機は、ほかの会社と比べた結果で話すと、ぐっと伝わります。

面談をする側から見ると、「いろいろ見た中で、ここに決めた理由」を話せる人は、入ったあとの姿が想像できます。「御社の理念に共感して」より、「2社で迷い、最初に教えてくれる人が決まっている御社を選びたい」のほうが、ずっと具体的です。

厚生労働省の同じ調査でも、転職者が今の会社を選んだ理由は「仕事の内容・職種に満足がいくから」が40.2%、「自分の技能・能力が活かせるから」が38.4%でした。志望動機も、この2つのどちらかに寄せると話しやすくなります。

3. 何を確かめたいか

最後の「何か質問はありますか」は、自分が確かめる番です。私は面談で、仕事の大変なところを自分から話しています。聞かれて困る会社なら、そこが職場の直すところです。次の3つは、聞いて損をしません。

聞くこと聞き方の例
一日の流れ「朝来てから帰るまで、一日の流れを教えてください」
最初の大変さ「最初の3か月で、いちばん大変なのはどこですか。今いる方も通りましたか」
誰に教わるか「入社して最初は、どなたに教わることになりますか」

入った人がいちばん困るのは、仕事の難しさより「誰に聞いていいか分からない」ことでした。3つ目の質問の答えがあいまいな会社は、入ったあとも同じです。くわしくは転職エージェントとキャリア相談の違いにも書きました。

一人で準備するより、人事の目で見てもらう

ここまでの準備は一人でもできます。ただ、自分の経歴書は、自分では読み手の目で見られません。書いた本人には当たり前のことが、読む人には伝わっていない。いちばん多いのはここです。

転職エージェントなどを使う人は5年で増えた:民間の職業紹介機関14.8%から20.9%
転職エージェントなどを使う人は5年で増えた:民間の職業紹介機関14.8%から20.9%

同じ調査では、転職活動で民間の職業紹介機関(転職エージェントなど)を使った人は20.9%で、5年前の14.8%から増えています。書類や面接を、採用する側の目で見てもらう人が増えているということです。

ユメキャリ転職エージェントは、公式サイトに「現役の企業人事が面接や書類選考対策を直接サポート」と書かれている転職エージェントです。登録から内定まで無料で、やりとりはメール・オンラインなどで全国が対象です(2026-10-04確認)。この記事の3段の経歴書を書いてから相談すると、「どこが伝わっていないか」を具体的に直してもらえます。

一方で、「そもそも転職するべきか」「自分に何ができるのか」から一緒に考えてほしい人は、一人の担当者が最後まで見てくれる個人の転職エージェントのほうが合っています。記事の最後に、その相談窓口を置いています。

今週やることは3つだけ

いつやることかかる時間
今日いちばん長くやった仕事を1つ選び、上の3段で書き直す20分
3日以内受けたい求人を1つ選び、「なぜここか」を他社と比べた言葉で1行書く15分
1週間以内書いた2つを持って、人事目線で見てくれる転職エージェントか、個人の転職エージェントに見てもらう面談1時間

よくある質問

Q. 書類で落ちるのは、経験が足りないから?

経験が足りないこともありますが、経験はあるのに伝わっていないことも多いです。まず、経歴書の各行に「次の会社でできること」が書いてあるかを確かめてください。

Q. 数字で書ける実績がない仕事は、どうすればいい?

件数・時間・人数・期間など、比べられるものなら何でも数字になります。「問い合わせ対応」なら1日の件数、「後輩の指導」なら教えた人数と期間です。売上のような大きな数字である必要はありません。

Q. 面接で「他社も受けています」と言っていい?

隠す必要はありません。転職活動では、複数の会社を受けるのは普通のことです。大事なのは、比べた結果「なぜここなのか」を自分の言葉で言えることです。

Q. 転職エージェントに書類を見てもらうのに、お金はかかる?

一般的な転職エージェントは、採用が決まった企業側が費用を払う仕組みのため、求職者は無料で使えます。ユメキャリ転職エージェントも、公式サイトに登録から内定まで無料と書かれています。

まとめ

  • 中途採用で会社が見ているのは「経験」。ただし、知りたいのは「入社後に何を任せられるか」
  • 職務経歴書は「やった仕事 → 数字 → 次の会社でできること」の3段で書く
  • 面接は「何ができるか」「なぜここか」「何を確かめたいか」の3つを用意すれば足りる

次の一歩:今日、いちばん長くやった仕事を1つだけ、3段で書き直してください。その1行があるだけで、相談でも面接でも、話が一気に具体的になります。

出典・参考

紹介したもの

  • ユメキャリ転職エージェント

    転職したい社会人向けの転職支援。公式に「現役の企業人事が面接や書類選考対策を直接サポート」と記載。企業との条件交渉の代行、入社後の困りごとの相談まで。やりとりはLINE・メール・オンラインで、全国が対象

    登録から内定まで無料(公式に記載)。運営はReve Career Agency株式会社(有料職業紹介 27-ユ-304671)(公式サイトで2026-10-04確認)

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