ホームページ保守費用の相場と、月1万円の中身を確かめる質問リスト
元役員(年商1億→20億)中小企業7社の顧問AI導入のコンサル10件
ホームページの保守費用は、小規模な会社のサイトなら月5,000円〜1万5,000円程度が相場の目安です(民間2社の記事より)。ただ、同じ月1万円でも中身は会社によってまるで違うので、相場と比べる前に「その月額で何をしてもらっているか」を確かめるほうが先です。現在は中小企業7社の顧問として契約書を一緒に見ている立場から、業者に聞く質問と、解約する前に手元に取り戻すものを書きます。
ホームページの保守費用の相場は、月5,000円〜1万5,000円程度
会社案内のような小規模なサイトなら、月5,000円〜1万5,000円程度が目安です。中規模で更新も頼むと月2万〜5万円程度になる、という記事もあります。
私が開いて確かめた民間2社の記事の数字を並べます。どちらも税込・税抜の記載はありませんでした。
| 項目 | アイミツの記事 | atsohoの記事 |
|---|---|---|
| 最低限の管理・小規模サイト | 月5,000円〜1万円程度 | 月5,000円〜1万5,000円程度 |
| 更新・バックアップ・安全対策まで | 月1万〜5万円程度 | 月2万〜5万円程度(中規模・更新あり) |
| サーバー費用 | 月1,000〜4,000円程度 | 月1,000円〜1万円程度 |
| ドメイン費用 | 年1,000〜5,000円程度 | 年1,000〜3,000円程度 |
幅が大きいのは、「保守」という言葉に入っている作業が会社ごとに違うからです。サーバーの管理だけの契約もあれば、月に数回の文章の差し替えまで入っている契約もあります。
なので、この表は「自社の金額がとんでもなく外れていないか」を見るものさしとして使ってください。本当に比べるべきなのは、次の中身です。
高いか安いかは、月額ではなく中身で決まる
同じ月1万円でも、何が入っているかで高くも安くもなります。
サーバーの管理、ドメインの更新、通信を暗号化するSSL(アドレスが https で始まる仕組み)の更新、定期のバックアップ、止まったときの対応。ここまで入っていれば、月1万円は高くありません。
一方で、文章の差し替えを月1回するだけ、という契約もあります。この場合は、1回の差し替えに1万円を払っているのと同じです。
年額と、1回あたりの単価にして見る
払う側がやることは、計算を2つだけです。
- 年額にする。 月1万円は年12万円です。7年続ければ84万円になります。
- 1回あたりの単価にする。 年額を、この1年で頼んだ作業の回数で割ります。月1万円で、お知らせの差し替えを月1〜2回頼んでいるなら、1回あたり5,000円〜1万円です。
月額だけを見ていると小さく見えます。年額と単価にすると、同じ数字でも見え方が変わります。
業者に聞く8つの質問
見直すときに、いちばん最初に聞くことは1つです。「この金額に、何が入っていますか」。答えがすぐに返ってくる会社なら、たいてい中身もしっかりしています。
そのうえで、次の8つを聞くと、自社が何を買っているかが分かります。
1. この月額に、何が入っていますか。作業の一覧をもらえますか。 2. この1年で、うちのサイトに何回、どんな作業をしましたか。記録はありますか。 3. サーバー代・ドメイン代・SSLの費用は、この月額に入っていますか。別の請求ですか。税込ですか、税別ですか。 4. お知らせを1件差し替えるのに、頼んでから何日かかりますか。別料金になる作業はどれですか。 5. バックアップは、どのくらいの間隔で、どこに取っていますか。 6. ドメイン(〇〇.com などの住所)は、どこの名義で登録されていますか。 7. サーバーやドメインの管理画面のログイン情報を、うちでも持つことはできますか。 8. 契約期間は何か月ですか。自動で更新されますか。解約するときは、何か月前までに言えばいいですか。途中でやめる場合の条件はありますか。
聞くこと自体に費用はかかりません。値下げの交渉から入る必要もありません。まず、何を買っているのかを知るところからです。
答えを見て、どう判断するか
| 答えの状態 | 見方 |
|---|---|
| 作業の一覧と記録がすぐ出てくる。安全対策やバックアップも入っている | 続ける理由がある。金額が相場より高ければ、中身を削れないかを相談する |
| 作業はお知らせの差し替えだけ。回数も少ない | 1回あたりの単価で考える。自社で更新できるようにする選択肢を比べる |
| 何が入っているか、説明があいまい | 見直しどころ。まず作業の一覧を書面でもらう |
| ドメインが業者名義、ログイン情報も渡せない | 解約するかどうかの前に、名義とログインを自社に移せるかを先に相談する |
解約する前に、手元に取り戻す3つ
保守をやめる、または業者を変えると決めたら、その前に次の3つを自社の手元に置きます。順番を逆にすると、サイトやアドレスを使えなくなることがあります。
- ドメインの名義。 名刺や看板に載せているアドレスが業者名義だと、解約したときに使い続けられないことがあります。自社名義に移せるか、移すには何が要るかを先に聞きます。
- サーバーとドメインの管理画面のログイン情報。 どこのサービスを使っているか、誰のアカウントなのかを確認します。自社で持てない場合は、解約の手続きの中で移してもらえるかを確かめます。
- 元データ。 文章、写真、ロゴ、ページのファイル一式です。受け取れない契約なら、今の文章と写真だけでも、いまのうちに保存しておきます。
もう1つ、見落としやすいのがメールです。ホームページと同じドメインで会社のメールを使っている場合、ドメインの設定を変えるとメールに影響することがあります。ここは自己判断で動かさず、業者か詳しい人に順番を相談してください。
契約を解除できるか、違約金がどうなるかは、私が書ける範囲を超えます。気になる条件があれば、弁護士など契約に詳しい専門家に相談してください。ここに書いたのは、確認する場所までです。
外注を続けたほうがいい会社もある
保守を外に頼むのが合っている会社もあります。社内にホームページを触る時間がまったくない会社、デザインに強いこだわりがある会社、予約やネットショップのように仕組みが複雑なサイトを持っている会社です。
よくないのは、自社がどちらなのかを決めないまま、中身を知らずに払い続けている状態です。質問への答えを聞いたうえで「この中身なら払う」と決めたなら、それは見直しが終わった状態だと私は考えています。
自分で更新する側に移る場合の手順と、自作をやめた方がいい会社の条件は、ホームページをAIで自作する手順と、やめた方がいい会社に書きました。解約や作り直しの前に契約書で確かめることは、HPの外注費を見直す前に、確かめたい5つのことにまとめています。
よくある質問
Q. ホームページの保守費用、月1万円は高いですか?
中身しだいです。サーバー管理・ドメインとSSLの更新・バックアップ・止まったときの対応まで入っていれば、相場の範囲です。お知らせの差し替えを月1回するだけなら、1回1万円を払っているのと同じなので、自社で更新する方法と比べる価値があります。
Q. 保守契約をやめたら、ホームページは消えますか?
契約によります。サーバーが業者の契約なら、解約した日に表示されなくなることがあります。解約の前に、元データを受け取れるか、サーバーとドメインを自社に移せるかを業者に確かめてください。
Q. 保守費用に、サーバー代やドメイン代は入っていますか?
入っている契約と、別に請求される契約があります。請求書の内訳を見て、分からなければ「サーバー代とドメイン代は、この月額に入っていますか」と業者に聞くのが早いです。
Q. ドメインが自社名義かどうかは、どうやって確かめますか?
業者に「うちのドメインは、どこの名義で登録されていますか」と一言聞けば分かります。契約書にドメインの記載があれば、そこも見ます。
まとめ
- 保守費用の相場は、小規模サイトで月5,000円〜1万5,000円程度。ただし、相場より中身と1回あたりの単価で判断する
- 業者に「この金額に、何が入っていますか」から始まる8つの質問をする。聞くのは無料
- 解約するなら、その前にドメインの名義・ログイン情報・元データを手元に置く
次の一歩は、保守の請求書を1枚出して、年額と、この1年に頼んだ回数を書き出すことです。
出典・参考
- ホームページ保守費用の相場|取引実績で見る料金事例と内訳|PRONIアイミツ(確認日:2026-09-30。金額の税込・税抜の記載なし)
- ホームページ保守費用の相場と内訳|月額に含まれる作業とスポット扱いの境目 2026|atsoho(確認日:2026-09-30。金額の税込・税抜の記載なし)
この話は、noteでも書いています:noteで読む
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