ChatGPTとClaude、中小企業の社長はどちらを使うか。用途別の選び方
「結局、どっちがいいんですか」。顧問先でも、初回の面談でほぼ必ず聞かれます。性能の比較記事を読んでも決まらないのは、比べる軸が、社長の仕事になっていないからです。この記事では、減らしたい作業から道具を決める形で整理します。
先に結論:作業で選ぶ
2026年9月時点で、どちらも日本語で問題なく使え、有料プランはどちらも月20ドル前後です。値段では差がつきません。決め手は、次のどれをやりたいかです。
・チラシやSNSの画像を作る
・最新の情報をネットで調べてまとめる
・声で話しかけて、走り書きのメモを文章にする
・表計算の数字を読ませて、グラフや要約を出す
・契約書や議事録など、長い文書を読ませて要点を出す
・言い回しを整えた文章を書く(お礼状、求人票、社内の案内)
・ホームページや資料を、パソコンの中で作って直すところまで任せる
・毎回同じ手順の作業を、決まった形で繰り返す
どちらも「文章を書く」「要約する」はできます。差が出るのは、画像と調べものはChatGPT、長い文書とパソコンの中の作業はClaude、という分かれ方です。
社長の仕事に当てはめると
求人票やお礼状を書き直したい
どちらでもできます。強いて言えば、長い原稿を丸ごと読ませて整えるのはClaudeのほうが安定します。求人の直し方は応募が来ない求人に共通する3つのことに書いています。
チラシやSNSの画像を作りたい
ChatGPTです。文章と画像を同じ画面で作れます。ただし、実在しない実績やお客様の声を画像にするのは避けてください。
ホームページを自分で作りたい・直したい
Claudeです。Claude Codeという仕組みを使うと、パソコンの中のファイルを直接作って直せます。ChatGPT側にも同じ用途のCodexがあります。「文章で指示すると、パソコンが作業する」形になるので、ホームページの更新を社内に戻したい会社には、ここがいちばん効きます。
毎週の振込や入力を減らしたい
どちらでも設計はできますが、パソコンの中で動かすところまで含めるなら、Claude CodeかCodexを使うことになります。ここは1人で始めると止まりやすいところです。
両方契約する必要はあるか
最初は要りません。1つを1か月使って、足りないと感じた作業が出てから増やすほうが無駄がありません。両方でも月40ドル前後で、外注1回分より安く収まることが多いです。
実際、顧問先では、社長がClaude、事務の方がChatGPT、という分け方に落ち着く会社もあります。人によって、やる作業が違うからです。
選ぶときに、やりがちな失敗
- 性能の比較記事だけで決める。自社の作業が出てこないので、契約しても使う場面がありません。
- 両方契約して、両方使わない。道具が2つあると、どちらで始めるかで迷って止まります。
- 無料のまま判断する。無料は途中で止まるので、「この程度か」と誤解したまま終わります。
- 社員に丸ごと任せる。社長が1回も触っていない道具は、社内に定着しません。
最初の1つを決める順番
- 今週、自分がやった作業を5つ書き出す(時間がかかった順)
- そのうち、パソコンの中で完結する作業に印をつける
- 印が「文章と資料」に寄っていればClaude、「画像と調べもの」に寄っていればChatGPT
- まず無料で、その作業を1つだけやらせてみる
- 止まらずに最後までいけたら、そのまま有料にする
道具を決める前に手放す作業を決める理由は、AIを入れても仕事が減らない会社の共通点に書いたとおりです。社員にも使わせるなら、A4一枚の社内ルールを先に配ってください。
実例:道具を1つに絞ったら、更新が社内に戻った
顧問先の1社では、ホームページの更新を外注していました。社長がClaude Codeだけを使う形に絞り、写真とお知らせの差し替えを自分でできるようにしたところ、月1万円の運用外注がなくなりました。画像づくりは、あとからChatGPTを足しています。
※顧問先での実例です。結果は会社ごとに異なります。料金や機能は2026年9月時点のもので、各社の変更により変わることがあります。
まとめ
- 値段はほぼ同じ。決め手は、減らしたい作業
- 画像・調べもの・声ならChatGPT
- 長い文書・文章の質・パソコンの中の作業ならClaude
- 最初は1つ。1か月使って、足りなければ足す