ChatGPTの計算は間違う。やり直させたら数字が変わった私の確かめ方
元役員(年商1億→20億)中小企業7社の顧問AI導入のコンサル10件
ChatGPTなどのAIに計算を任せるなら、1回目の答えは下書きです。同じ計算をもう一度やらせて、数字が2回そろうまで使わない。これが私のルールです。私自身、自社が払う側の金額をAIに計算させて、そのまま使う直前にやり直しで間違いが見つかりました。この記事では、そのときの話と数字を任せるときのルール、そのままコピーして使える頼み方を書きます。
AIの計算は、そのまま信用していいのか
私の答えは「1回目はそのまま信用しない」です。やり直させて同じ数字が出たら使います。お金が動く数字なら、最後に人が見ます。
AIが計算を間違えること自体は、驚く話ではありません。数字に強い道具ではない、という説明はよく見かけます。困るのは、間違った数字が、正しい数字とまったく同じ顔をして出てくることです。
怖かったのは、間違えたことより「気づけなかった」こと
1回目の数字は、もっともらしい形をしていました。桁も並びも、見慣れた金額の顔をしている。読み返しても、違和感がありませんでした。
間違いに気づけたのは、私が数字を見抜いたからではありません。もう一度やらせたからです。読み返すだけでは見つからない間違いがある。そう分かってから、確かめ方を「読む」から「やり直させる」に変えました。
数字をAIに任せるときの4つのルール
いまの私は、次の4つを守っています。
- 1回目の答えは下書きとして受け取る。 完成品として受け取らない
- 同じ計算をもう一度やらせる。 2回の数字がそろうまで使わない。違ったら3回目をやらせる
- 合計だけでなく、使った数字を並べさせる。 どこで間違えたかを自分の目でも追える形にする
- お金や人が動く数字は、最後に人が見る。 AIに任せるのは作るところまで
人に「もう一度計算して」と頼むのは、疑っているように聞こえて頼みにくいものです。AIは気を悪くしません。だから、遠慮なく2回やらせます。
| 段階 | AIに任せること | 人が残すこと |
|---|---|---|
| 作る | 計算、表への整理、合計 | 材料(元の数字)を渡す |
| 確かめる | やり直し、使った数字の一覧、単位と桁の点検 | 2回の数字がそろったかを見る |
| 出す | ― | 外に出す前の最終確認と、出すかどうかの判断 |
全部を任せようとすると、確認のやり方を作るところで止まります。作るところが消えるだけでも、じゅうぶん軽くなります。
そのまま使える、やり直しの頼み方
私が使っている頼み方を、そのままコピーできる形で置いておきます。
さっきの答えは見ないで、同じ計算をもう一度してください。 そのあと、2つの答えが同じかどうかを確認してください。
前の答えを見せたまま頼むと、それに引きずられた確認になりがちです。先に「見ないで」と言うと、計算し直してくれます。
合計だけでなく、計算に使った数字を1行ずつ並べてください。
どこで間違えたのかが、自分の目でも追えるようになります。
単位(円・千円・万円)と桁が合っているか、確認してください。
私が見てきた間違いで多いのは、単価の取り違えと足し忘れ、そして単位と桁です。前の2つは2つ目の頼み方で、単位と桁は3つ目の頼み方で、先に点検させます。
電卓や表計算ソフトで自分でも確かめたいときは、「計算式も一緒に書いてください」と足すと、同じ式を打ち直して確かめられます。
2回やらせても、かかるのは1分ほど
もう一度やらせるのにかかる時間は、30秒ほどです。2回やらせても1分です。
その30秒を惜しんで、間違った数字を外に出したときの手間を考えると、比べるまでもありません。「AIが計算したから合っているはず」は通りません。出したのはAIでも、出すと決めたのは自分だからです。
数字以外でも、AIは「渡していない事実」をもっともらしく混ぜることがあります。指示の最後に1行足して防ぐ方法は、AIへの指示の出し方のコツに書きました。パソコンの中の集計や表づくりそのものをAIに任せたい場合は、非エンジニアのClaude Code使い方から読んでください。
よくある質問
Q. ChatGPTの計算は信用できますか?
1回目の答えは、そのまま信用しないほうが安全です。私は同じ計算をもう一度やらせて、2回そろった数字だけを使っています。お金が動く数字は、最後に人が確認します。
Q. やり直しは1回で足りますか?
2回の数字がそろえば、私は使っています。1回目と2回目が違ったら、3回目をやらせます。私が間違いを見つけたときも、3回目が2回目と同じだったので、そこで使うと決めました。
Q. 「計算ミスがないか確認して」と頼むだけでいいですか?
それでも見つかることはあります。私が最初に間違いに気づいたのも、この頼み方でした。ただ、前の答えを見たままの確認は、それに引きずられがちです。「さっきの答えは見ないで、もう一度計算して」と頼むほうが確かです。
Q. 見積や請求の金額をAIに作らせてもいいですか?
作るところまでは任せてかまいません。ただ、取引先に出す前の確認と、出すかどうかの判断は人が残します。最初にAIに任せる作業としては、お金が動かない、間違えても社内で直せる作業のほうが向いています。
まとめ
- AIの1回目の計算は下書き。同じ計算をもう一度やらせて、2回そろうまで使わない
- 「前の答えを見ないで」「使った数字を1行ずつ」「単位と桁」の3つの頼み方で、間違いを見つけやすくする
- お金や人が動く数字は、AIは作るところまで。最後の確認は人が残す
AIに出させた数字をそのまま使っている作業があるなら、次の1回だけ上の頼み方でやり直しを頼んでみてください。
出典・参考
- 本記事の体験は、運営者のnote「GPTの計算を、もう一度やらせたら間違っていた」(2026-09-27公開)と同じ出来事です。
この話は、noteでも書いています:noteで読む
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