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動画「みおの転職日記」第9・24話を見た人へ

患者より、私の腰が痛い。休憩・水分・腰を守るために確かめること

トイレに行けない、水も飲めない、腰が痛い。あなたの体も大事にしていい。休憩の法律の決まり、国の腰痛予防の指針(看護・介護の抱え上げ)、次の職場で確かめる点をまとめました。

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患者さんには「水分とってくださいね」と何度も言ったのに、自分は今日、水を一口も飲めていない。トイレは1回。帰り道、腰がずきっと痛む。そんな日が続いているなら、あなたの体も、患者さんと同じくらい大事にしていいのです。休憩は法律で決まっていて、腰痛は国が予防の指針を出している「仕事の問題」です。体の痛みは医療機関で診てもらうこと。休憩が取れない状態が続くなら、職場の相談窓口や労働基準監督署に相談できること。そして次の職場は、休憩の取り方・移乗の補助具・人の配置を確かめて選ぶこと。この3つを、順番に見ていきます。

なぜ、自分の体が後回しになるのか

ナースコール、急な変化、記録、次の処置。目の前の患者さんを優先していると、休憩に入るタイミングがなくなります。「自分が休むと、だれかの負担が増える」と思うと、トイレさえがまんしてしまう。

それは、あなたの要領が悪いからではありません。休憩を回せるだけの人がいるか、仕事の組み方がどうなっているか。職場のしくみの問題であることもあるのです。

休憩は、法律で決まっている

労働基準法では、職場は、労働時間が6時間をこえる場合は45分以上、8時間をこえる場合は1時間以上の休憩を、勤務の途中に与えなければなりません。

休憩は法律で長さが決まっている:6時間をこえると45分以上、8時間をこえると1時間以上
休憩は法律で長さが決まっている:6時間をこえると45分以上、8時間をこえると1時間以上

休憩は、働く人が自由に使える時間です。厚生労働省の労働局の説明では、休憩中でも電話や来客の対応をするように指示されていれば、それは休憩ではなく労働時間とみなされる、とされています。

たとえば、休憩中もPHSを持たされて、鳴ったら出るように言われている。そんな休憩は、休憩とは言えないことがあります。夜勤の仮眠も含めた休憩の決まりと頼み方は、休憩が取れない・夜勤で仮眠ゼロのときにくわしくまとめました。

夜勤の休憩は、決まりどおりに取れている?

日本看護協会の「2025年 看護職員実態調査」では、病院で働く正規雇用(フルタイム)の看護職員(管理職を除く)に、夜勤の休憩(仮眠を含む)をたずねています。

夜勤の形決まっている休憩の平均2025年9月の夜勤で、実際に取れた休憩
2交代116.7分90分未満だった人が25.6%(60分未満7.0%、60〜90分未満18.6%)
3交代65.3分60分未満だった人が62.6%

決まっている休憩の平均と、実際に取れた休憩は、答えた人の範囲が少しちがうので、そのまま引き算して比べることはできません。それでも、決まりがあっても、休憩が短くなっている人がいることが分かります。

同じ調査で「夜勤を担いやすくなる対応や条件」を3つまでたずねると、「夜勤中に十分な休憩・仮眠が確保できる」を選んだ人は35.6%でした。休憩は、続けて働くための条件の一つなのです。

腰痛は、国が予防の指針を出している「仕事の問題」

仕事が原因の腰痛は、医療や福祉の職場で多い

厚生労働省の「業務上疾病発生状況等調査」では、2024年(令和6年)に、仕事が原因で4日以上休んだ腰痛(災害性腰痛)は6,291件でした。そのうち、医療機関や社会福祉施設などを含む「保健衛生業」は2,251件(約36%)で、業種別でいちばん多くなっていました。

この数は、看護師だけでなく、介護の職場なども含んだものです。それでも、人の体を支える仕事が腰に負担をかけやすいことは、数字にも表れています。

指針は、看護・介護の作業も対象

厚生労働省は2013年(平成25年)6月に「職場における腰痛予防対策指針」を改訂し、対象を、福祉・医療分野などでの介護・看護作業の全般に広げました。指針は、職場(事業者)が取り組むことを示したものです。看護・介護の作業について、おもにこう書かれています。

項目指針に書かれていること(要約)
抱え上げ移乗・入浴・排泄の介助で、全介助の必要な人には、リフトなどを積極的に使い、原則として人の力だけで抱え上げさせない。座っていられる人にはスライディングボード、立っていられる人にはスタンディングマシーンなども検討する
前かがみの姿勢ベッドの高さを調節する、スライディングシートを使うなどで、前かがみやひねりの姿勢を取らせないようにする。ベッドサイドの作業では、前かがみにならない高さまで電動で上がるベッドを使い、各自で高さを合わせる
人の力で抱え上げるしかないとき身長差の少ない2人以上で行う。負担の大きい仕事が、特定の人に集中しないようにする
休憩適宜、休憩時間を設け、ストレッチや楽な姿勢がとれるようにする。作業中も小休止がとれるようにする
休憩室空調を整え、くつろげるようにする。交替勤務のある施設では、仮眠の場所と寝具を整える
腰痛の健康診断介護・看護作業などに常に携わる人には、配置するときと、その後6か月以内ごとに1回、医師による腰痛の健康診断を行う
夜勤・長時間長時間労働や夜勤で、腰に強い負担を感じている人には、勤務の形の見直しなどを検討する

厚生労働省は、看護の職場向けに「医療保健業の労働災害防止(看護従事者の腰痛予防対策)」という資料も出しています。

今の職場で、できること

いきなり「休憩が取れません」と言うのは、勇気がいります。まずは、数字を集めるところから始めましょう。

  1. 記録する:2週間、休憩に入れた時間(入れなかった日も)、休憩中に呼ばれた回数、腰がつらかった場面をメモする
  2. 決まりを見る:就業規則で、休憩の時間と取り方を確かめる
  3. 伝える:師長との面談などで、記録とあわせて「どうすれば休憩に入れるか」を相談する
体と休憩のメモ(1日1行)
日付/勤務(日勤・夜勤)/休憩に入れた時間: 分(入れなかった)/休憩中に呼ばれた回数: 回/水を飲めた回数: 回/腰がつらかった場面:(例:全介助の移乗を1人で)
師長に伝える文
いつもありがとうございます。
休憩のことで、一度ご相談させてください。
この2週間、休憩に入れなかった日が○日、休憩中に呼ばれた日が○日ありました。
腰の痛みも続いていて、全介助の方の移乗を1人でする場面がつらいです。
休憩の回し方と、移乗の方法について、一緒に考えていただけますか。

動画の第24話では、みおが2週間の記録を持って「休むのも、患者さんを守る仕事だと思います」と相談し、夜勤の仮眠の順番を表にして回すことになりました。誰がいつ休むかを先に決めておくと、「取れたら取る」になりにくくなります。

話しても変わらず、休憩が取れない状態が続くときは、職場の相談窓口(人事や看護部など)や、総合労働相談コーナー、労働基準監督署に相談できます。

次の職場で確かめること

求人票には、休憩の実際や、移乗の道具までは書かれていないことが多いです。面接や見学で、ここを聞いておきましょう。

確かめること聞き方の例なぜ
昼の休憩の取り方「お昼の休憩は何分で、どうやって交代していますか」決まりがあっても、回し方がないと取れない
休憩中の呼び出し「休憩中も、PHSやナースコールの対応をしますか」自由に使えない時間は、休憩とは言えないことがある
夜勤の休憩・仮眠「夜勤の休憩と仮眠は何分で、実際に取れていますか」決まりと実際がちがうことがある
移乗の補助具・リフト「移乗のとき、リフトやスライディングボードを使っていますか」指針は、全介助の人の抱え上げにリフトなどを使うことを示している
ベッド「ベッドは、電動で高さを変えられますか」前かがみの姿勢を減らせる
人の配置「日勤と夜勤は、それぞれ何人ですか。1人が受け持つ患者さんは何人くらいですか」人が少ないと、休憩も2人での介助も後回しになりやすい
腰痛への取り組み「腰痛の健康診断や、移乗の研修はありますか」指針は、6か月以内ごとに1回の腰痛の健康診断を示している

見学できるなら、廊下や病室にリフトや補助具が置いてあるか、スタッフが休憩室に行けているかも、見ておくと分かることがあります。面接で聞きにくいことは、担当者がつく転職サイトに確かめてもらう方法もあります。

どこに相談するか

このページの悩みなら、選ぶときは「休憩の取りやすさや残業など、求人票にない職場の様子を確かめてもらえるか」と「日勤のみを含む常勤の求人を、条件で絞って探せるか」を見てください。

転職サイトの比べ方は、看護師の転職サイトの選び方・比べ方にまとめています。

よくある質問

Q. 休憩に入れないのは、自分の要領が悪いから?

そうとは限りません。休憩を回せるだけの人がいるか、仕事の組み方がどうなっているかで、休憩の取りやすさは大きく変わります。一人で抱えこまず、記録をつけて、師長に相談してみてください。

Q. 腰が痛いまま、夜勤を続けていい?

体のことは、このサイトでは判断できません。まず医療機関で診てもらってください。指針には、夜勤などで腰に強い負担を感じている人について、勤務の形の見直しなどを検討する、と書かれています。夜勤のない働き方は、夜勤なしで生活できるかのページにまとめています。

Q. 夜勤明けにも、体が戻らない

夜勤のあとの休み方の目安は、夜勤明けは休みじゃないときのページにまとめています。

まとめ

次の一歩:明日の勤務で、休憩に入れた時間と、水を飲めた回数を、スマホに1行だけメモしてください。2週間分たまると、師長に話すときの数字になります。

出典・参考

この悩みに合う転職サイト

ナースJJ

常勤の転職で、在籍している看護師の人数や入れ替わりを代わりに確かめてほしい人

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